テルニの 立地は、ローマ時代には二つの川の間にあるため Interamna と呼ばれ、また周囲の岩場や丘にある近隣の小中心地に比べて低地に位置することから、この街は観光地や、ウンブリア 信仰の中心 が点在する ウンブリア州全域への要衝となっています。
19世紀半ば、イタリア統一後、街の商業活動は小川が運ぶ豊富な水の周りで発展した製造業から成り、農村的・手工業的な街は、重要な工業拠点の誕生により、異なる経済・社会的な姿へと向かっていきました。
産業は現在もウンブリア経済の重要な部門ですが、それに加えて テルニ には、文化的な美しさ(ローマ時代の建造物、ルネサンスの宮殿)や、千年の歴史をもつ 信仰の中心 を巡る観光など、著しく発展する他分野もあります。
街の周囲には、特徴的な中世の村々が点在する豊かな 景観 が広がります。ストロンコーネ、アックアスパルタ、サン・ジェミニ、ナルニ、アメーリア、オルヴィエートなど多くの小さな町は、それぞれ 民俗行事 や 郷土料理 、そして豊かな歴史を備え、これらの土地のアイデンティティを同時に強め、伝統の価値を高めています。
丘の緑と数多くの水路が、自然の美しさを映し出します。ピエディルーコ湖はマルモレの滝を見下ろし、また水を供給しています。マルモレの滝はヨーロッパで最も高い滝で、165メートルの落差で谷へと落ちる膨大な水量と力強さが、強い感動を呼び起こします。
自然地域の ヴァルネリーナ には、手つかずの 自然景観 に触れられる主要なスポーツ拠点があります。自転車、カヌー、乗馬、徒歩のハイキング、スポーツフィッシング、ラフティング、ハイドロスピード、ロッククライミング、キャニオニング、スカイダイビング、ハンググライダーやパラグライダー、ウィンドサーフィンのコースなど、ここで観光客や、健康的な環境と密に触れ合いたいスポーツ・自然愛好家が行う活動の一部にすぎません。
テルニ市の水は、産業を支え、上記の多様なスポーツを可能にするだけではありません。数多くの温泉リゾートを潤す鉱泉の湧水もまた、特筆すべきものです。
また、フラミニア街道が通る古代都市カルスラエのようなローマ時代の遺跡もあり、古代ローマの公私の生活に結びつく記念建造物や考古遺物が良好に保存されています。
テルニの街は、ノルチャの聖ベネディクトゥスとアッシジの聖フランチェスコによる福音宣教の道の要衝でした。聖人たちが通った地域には、今なお盛んに活動する信仰の中心が生まれました。聖ベネディクトゥスを記念して、ナルニ近郊の緑豊かなスティフォーネの峡谷に、シリアの修道士共同体によって創建されたサン・カッシアーノ修道院、そしてストロンコーネ近くのサン・ベネデット・イン・フンディス修道院(いくつかの遺構が残る)を挙げます。
フランチェスコ会の建築の例としては、13世紀末にアッシジの聖人の弟子たちが定住したテルニのサン・フランチェスコ教会、同名の聖人が創建したストロンコーネのサン・フランチェスコ修道院、そしてナルニ近郊のサクロ・スペーコがあります。サクロ・スペーコは山に抱かれたフランチェスコ会の隠修所の例で、今もなお、黙想と心の平安のための静けさと安らぎの場です。


